「文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)」「鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)」

狂骨の夢」は、実は10月15日には読み終えていましたが、感想書くどころじゃありませんでした。で、今日「鉄鼠の檻」を読み終えました。この2冊の間にそれなりの間隔が空いたのは、そりゃ日本シリーズがあったから(^^;。
で、まぁ、実はどちらもそれまでの京極堂シリーズ2冊より読みやすかったです。私には。たぶん、ぼちぼち京極堂シリーズの作風が分かって来たので怖々と読まなくなったというのと、あとやっぱり「宗教」が絡む話って好きだし、それなりに知識を持っている自分に気付いたり。
「狂骨」は最後ボロボロ泣いてました。ロッテが負けたからじゃありません!(^^;。やはり、女性がメインの話の方が、感情移入しやすいのかもしれません。
そして、この作品は、関口君に対しての京極堂や榎木津さんの態度がクールで、最初読んでて辛かった↓。
「鉄鼠」は『まぁ、こんな感じか〜』と。京極堂や榎木津さんがなんだか人間丸くなっていて、関口君への攻撃が(「狂骨」の時と比べて)とても柔らかくて、その点も読みやすかったです。関口君が愛情故にいじめられるのは良いけど、ただただ冷たくされると私、悲しくてな(T_T)。
「悟」についてのくだりは興味深かったです。ミッションスクールに在籍していた学生時代、よく友達と「悟」ではないけれども、「祈り」について真面目に語り合ったりした日々を思い出しました。昔、私達は「祈っていると神を感じる」という事を「言葉では説明出来ないけど」と前置きして語り合ったりしたものでした。あんな感じかな〜と。禅は全く齧った事もないので、勝手な語りぐさかもしれませんけれども。
そんなわけで、この2冊はなかなかに読みやすかったです。
さぁ〜、次は女子校が舞台だぞぅ♪