第10回「NHKハート展」東京展

日本橋三越本店に急いで駆け込んで、なんとか19時前に入場。結局、閉店までの約30分をフルに使って堪能させていただきました。
今回のこの展覧会にアートで参加された方々は本当に力作揃いで、そちらを見るだけでも良いかと思いきや、「詩」の方が圧倒的に強い。力作なアートが目に入らなくなる程、強い。心の琴線に触れ、読む人を揺さぶります。
さて、今回の仁絵さんの作品ですが、やっぱりちゃんと紙に描いた作品は良いですね。このところ、携帯サイトを通じてCG作品を多く見ていて、CGはCGで良いんだけど、私はちゃんと絵の具等で描かれた彼女の作品の方が好きです。相変わらずラメも使っていて、そういう所も好き♪
ただ、今回惜しい!!部分が目について残念。見りゃ気付く人は気付くと思うので具体的書きませんが、「人が好きだから人を描く」と言うなら、ちゃんと「人」を見て、出来れば1度は書こうとするポーズを自分でやってみて描いて欲しいな、と思います。
技術的にはすごく上手くなってると感じました。「HITOE EXHIBITION 2001」の頃の作品と比べても技術的に向上しているのがよく分かり、画面がかなりスッキリ整理された感じ。描かれている男性もリアルさが出ていて、『「HITOE'S SESSION」*1をずっと続けてやらせてもらえて、本当に良かった♪』と素直に感激(^^)。やっぱり絵は「描いてこそ、続けてこそ」な部分があると思うし、「人」を描くのなら、リアルな「モデル」さんを見て描く事は、ストレートに技術向上に繋がると思うのですよ。で、そういう下地になっている所が見て分かるというのは、見続ける側としては本当に嬉しいものです。
もう、なんか詩を読みふけっていたら不意に涙が出てきたりして、しっかり見たつもりがそうでもないかも…と思っているので、また期間中に見に行きたいなと思っております。
ちなみに、今回の「NHKハート展」の目録が会場で販売されております。¥1,700でした。
細かい事ですが、「いちごとメロン」を書かれた覚知さんの紹介文の所に「家ではスピードのCDをきいています。」と書かれていてね。田中好子さんのイラストも素敵だと思いましたが、この人の詩に、仁絵さんのイラストを付けて欲しかった気もします。
でも、それじゃ「出来過ぎ」なのかな?

*1:「LUIRE」誌上にてHITOEさんが連載しているイラストコラム。